はじめに
C大学の図書館では空調冷温水配管の老朽化が進み、一刻も早い対策が望まれていたものの、なかなか思うように配管の更新工事が進められなかったことについて前回触れました。
なぜ更新工事が難しかったのでしょうか。
それは図書館の天井裏にアスベストが使われていたからです。
危険なアスベストの使用
アスベストが危険な物質である事は、今となっては広く認知されておりますが、平成5年までは天井裏などにアスベストを施工する事が国土交通省の推奨する技術工法だったため、C大学の図書館に限らず、多くの建物で使用されました。
天井裏の配管更新工事を行うためには、アスベストの除去作業が必要ですが、除去作業をするためには、特別な認可を受けた業者に依頼する必要があります。
施工箇所によって若干の違いがあるものの、配管の更新費用の2~3倍ほどの費用が必要になります。
建物の使用制限が不要なNMRパイプテクター®-NMRPT-
もし配管更新工事を行うとなると、その工事期間中、建物を使用する事は出来なくなります。
建物にもよりますが、数か月間から半年もの工事期間を要します。
さらにアスベストが天井裏に使われていると、配管更新工事を行う建物だけでなく、周辺の施設の使用制限も必要となります。作業中、アスベストが飛散する恐れがあるからです。
そうなると図書館だけでなくほかの施設も長い期間、使用中止になります。
教育プログラムに深刻な影響を及ぼす事が容易に想像できます。
導入時の負担の少ないNMRパイプテクター®-NMRPT-
一方で、NMRパイプテクター®は、上流側の配管の外側に装着するだけで設置工事が完了します。
アスベストの除去作業が省略できるので、大幅なコスト削減が可能です。
また建物を使用しながら工事を進めることも可能なため、図書館や周囲の施設の休止の必要もなくなります。
このような背景もあり、大手ゼネコンのT建設株式会社の推薦によりC大学の図書館ではNMRパイプテクター®を導入することが決まりました。
次回はNMRパイプテクター®導入後の防錆効果について紹介します。