C大学図書館にNMRパイプテクター®-NMRPT-が導入された事例をご紹介

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はじめに

前回はC大学の図書館にNMRパイプテクター®が導入されるまでの経緯についてご紹介しました。
連載最終回では、NMRパイプテクター®を導入した結果、空調冷温水配管の防錆と強化がどのように実現されたかについて詳しく見ていきます。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-とは

NMRパイプテクター®は、空調冷温水配管の外側に装着するだけで、配管内部の赤錆の発生を抑制し、既存の赤錆を黒錆に還元する装置です。
鉄が腐食劣化した赤錆は、水に溶け出し赤水の原因にもなります。黒錆は赤錆と違って水に溶けださない体積1/10の固い結晶の不動態となり、鉄の表面に皮膜を形成することで、赤錆の進行から鉄を守る効果があります。
NMRパイプテクター®を使用すれば、配管の寿命を従来よりも40年以上延命できます。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-導入後の質量分析により赤錆の黒錆化が定量的に立証される

C大学の図書館ではNMRパイプテクター®の設置後、空調冷温水配管内の赤錆中の黒錆量が増加する事を確認しました。
一般的には赤錆中の黒錆量は10%程度ですが、NMRパイプテクター®を設置してから16か月後の調査では、赤錆中の黒錆量は55.4%と高い数値を示しました。
他はカルシウム分と赤錆で44.6%ですから、黒錆の占める割合が赤錆よりも大変多い事が分かります。
また設置39か月後の調査では、黒錆の量が74.2%にまで増加しました。
その後、ますます赤錆の黒錆化が進み、20年が経過した現在では錆中の黒錆量が100%にまで達している事が期待できます。
外部腐食が発生しない限りは、配管の更新工事は全く必要なくなった事になります。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-によってコストの大幅削減を実現

配管更新を行うとなると、工事は大掛かりになり、膨大な費用もかかります。
しかしNMRパイプテクター®であれば小規模の工事で設置が完了し、設置費用も配管更新費用の5~10%程度ですみます。
また、今回のようにアスベストが使用された建物の場合は、配管更新費用に加えて、アスベスト除去費用(配管更新費用の2~3倍ほど)などがかかりますから、設備工事を請け負ったT建設株式会社がNMRパイプテクター®をC大学に推薦したのも頷けます。

 

まとめ

大学にある図書館は、連日多くの生徒が利用します。
もしこの図書館を配管更新工事のために数か月単位で閉鎖するとなると、勉学に多大な影響を及ぼします。
加えて、C大学の図書館のように天井裏にアスベストが使われていると、その除去のために、工事期間や費用が大幅にかさみます。
NMRパイプテクター®は、大規模な工事を必要とせず、空調冷温水配管の外側に設置するだけで、配管全体で防錆効果を発揮しますから、こういった状況でも迅速かつ柔軟に対応する事ができます。

アスベストが使われた建物内の配管や、コンクリートに埋没した配管など配管更新工事が困難な問題をNMRパイプテクター®は解決します!
配管メンテナンスにお困りの方はぜひ一度日本システム企画株式会社までご相談ください!