NMRパイプテクター®-NMRPT-でプラスチックごみの海洋汚染問題に光明!

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はじめに

プラスチックごみによる海洋汚染問題に画期的な解決策を提示したNMRパイプテクター®についてご紹介する連載第2回目です。

前回は主な要因であるペットボトルごみが、海洋に流出する背景についてお話しさせて頂きましたが、意外なことに発展途上国の水道水の水質の低下が関係していました。

今回はそれらの国々が水質改善に至っていない理由とNMRパイプテクター®ならではのアプローチについてご紹介します。
NMRパイプテクター®の性能の高さを改めて実感していただけることでしょう。

安全な水道水配備への大きな壁

水道水を飲用できるレベルにまで改善するには、赤錆を解消する必要があります。
方法としては、薬品の投与、配管内の洗浄、配管を新しいものに取り換える配管更新などがありますが、薬品の投与や配管の洗浄は一時的な効果しかないため定期的に継続しなければならず、ランニングコストがかさみます。
配管更新は水質を大幅に向上できますが、やはり膨大なコストがかかるため、これらの地域では予算的に実現不可能といえるでしょう。

NMRパイプテクター®-NMRPT-が世界的な環境問題にアプローチ

発展途上国における水道水の水質問題を解決すれば、プラスチックごみに起因する海洋汚染問題を改善できる見込みがある。しかし、現状のアプローチではなかなか解決の糸口が見つからない――。

そんな状況を打破できるのでは?と期待されているのが、日本システム企画株式会社が独自に開発した配管内赤錆防止装置NMRパイプテクター®です。

コストがかさむ薬剤の投与や配管の更新ではなく、既存の配管を利用したまま赤錆問題を解消でき、大掛かりな工事も要りません。

配管の赤錆による腐食は私たちの住まいでも起こりえる現象ですが、国内でも既に多くの建物にNMRパイプテクター®が導入されており、その防錆効果を証明しています。
水道局とも共同で効果検証を行っており、水道配管の防錆や水道水の殺菌効果の持続性などについて高い効果が期待されています。

NMRパイプテクター®-NMRPT-の発展途上国での成果

海外でもさまざまな施設・建造物がNMRパイプテクター®を導入していますが、実は今回問題となっている地域でも水質向上の事例があります。

ベトナム・ビンフック省フォン カン地区でのケースです。
敷設15年の配水管では、赤錆により赤水が発生しており、水質検査の結果、NMRパイプテクター®設置予定箇所より南約500m地点で鉄分値が23.0㎎/ℓと非常に高い数値である事がわかりました。これは赤錆腐食が非常に進行している事を示す数値です。

その後、NMRパイプテクター®を2016年7月29日に設置し、15週間後に採水検査を行いました。その結果、鉄分値は2.5㎎/ℓと大幅に減少しました。
その後の追跡調査で現在は、鉄分値0.03㎎/ℓ未満と配水管からの赤錆の溶出は完全に無くなりました。
また、濃い色の赤水についても完全に無色の水となり、その防錆効果が目視でも確認できました。

このように、赤錆によって水質が悪化していましたが、NMRパイプテクター®の設置によって飲用に適するレベルまで水質を改善することができました。


今回は、主にコストの問題から発展途上国が水質改善に着手できていないという状況についてお話しさせて頂きました。
その状況を打開できるのがNMRパイプテクター®だったというわけです。

次回はNMRパイプテクター®が水質を改善する具体的な方法を再確認し、プラスチックごみの海洋汚染問題の解決にどれだけの効果が期待できるか考えていきます。
どうぞ引き続きお楽しみください。