水道事業におけるNMRパイプテクター®-NMRPT-の可能性

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はじめに

前回は、水道における残留塩素の重要性と、地方水道事業が直面している財源確保の問題についてお話しました。
NMRパイプテクター®は、水道事業においてどのような貢献ができる可能性があるのでしょうか。
今回は、NMRパイプテクター®の水道分野における意義についてご紹介します。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-の地方水道事業における貢献

前回お話したように地方では十分な財源がないため、水道配管の敷設替えがなかなか難しい状況です。

しかしながら、NMRパイプテクター®は、水道配管の敷設替えに比べると10分の1~20分の1程度のコストで設置でき、赤錆の発生を防止し、残留塩素濃度の低下を防ぐ事が可能です。

 

水道事業の都市部での課題

大都市では十分な財源があり、長期計画のもと水道配管の敷設替えを実施していく事が可能ですが、交通量や交差点の数が多く開削工事が難しい場所などが数多く存在します。

NMRパイプテクター®は、水道配管の外側に取り付けるだけなので、設置するための工事を最小限に抑えることができます。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-の防錆効果を十分に発揮するためには

NMRパイプテクター®は配管内側に発生した赤錆を、鉄を保護・強化する性質をもつ黒錆に変え、水道管の劣化が引き起こす様々な問題を解決し、残留塩素濃度低下を防止します。

NMRパイプテクター®が実力を余すところなく発揮できれば、寿命があと10年という水道配管の寿命を30~40年へと延命する事も可能です。

そのためには、水が一方向に流れることと、水の使用量が重要な要素となります。
国道沿いなど水が一方向に供給されるような水道管路に設置する事が望ましいのですが、末端の行き止まり管でもその先に住宅が密集しており、水の使用量がある定程度見込める場合は有効です。

 

モニタリングの重要性

一方で、日本の水道管路は碁盤の目のように張り巡らされており、向き・速さともに水の流れが場所によって大きく変わるため、それらを正確に把握する事が難しいというのが実情です。

NMRパイプテクター®がその防錆効果を十分に発揮するためには、事前にモニタリングを行い、その結果を踏まえた上で、設置場所・設置方法を慎重に検討する必要があります。
日本システム企画株式会社は全国の営業拠点やパートナー企業とも連携しているため、そういった各地域の実情に柔軟に対応をすることが可能です。


今回は、NMRパイプテクター®の水道分野における意義についてお話しました。次回は、NMRパイプテクター®の水道分野における今後の展望についてご紹介します。