はじめに
帝国劇場でNMRパイプテクター®が導入された事例をご紹介する連載最終回です。
前回までは帝国劇場の歴史的な重要性やNMRパイプテクター®についてお話しさせて頂きました。
気になる方は是非、前回までの連載をお読みくださいね。
『帝国劇場にも導入された優れた機能!NMRパイプテクター®-連載・第1回-』
『帝国劇場にも導入された優れた機能!NMRパイプテクター®-連載・第2回-』
今回は、NMRパイプテクター®の成果についてご紹介いたします。
快適な劇場環境の維持に実力を発揮
2000(平成12)年、帝国劇場の配管更生にNMRパイプテクター®が採用されました。
帝劇ビルでは自前の熱源設備を保有して空調を実施しており、機械室はいちばん深い場所である地下6階にあります。
熱源設備は、蒸気ボイラーやターボ冷凍機などが中心で、冷却塔は屋上(地上10階相当)に集中配置されています。
劇場という特性上もっとも重要となる「静粛性」を配慮し、電動機を搭載した設備や機器類を最深部である地下6階に集中配置するというのは、設計者の意図を雄弁に物語っているといえるでしょう。
現在では珍しい、鉄筋コンクリートの中に水系の配管を埋設配置している構造も、単に強度を高めるためだけではなく、静粛性をできるかぎり重視したことの表れと考えられます。
この帝劇ビルですが、経年劣化しやすい水系配管など各部の改修やメンテナンスはかなりの頻度で実施されてきたとのことです。
ただ、露出配管や機械室内設備は何とかなっても、埋設された配管には手を出すことができませんでした。
そこで、日本システム企画の優れた製品に白羽の矢が立ったというわけです。
2000(平成12)年から2002(平成14)年にかけて、3回に分けてNMRパイプテクター®による水配管保護延命工事を実施しました。
導入による効果は絶大で、今年築後54年になりますが配管内の赤錆の発生は見事に抑制され、NMRパイプテクター®の設置前に発生していた一部漏水も、NMRパイプテクター®設置後は過去20年一度も発生がない事から、赤錆の黒錆化が証明されました。
これにより日本の演劇文化の象徴ともいえる帝国劇場の快適な劇場環境の維持に貢献することができました。
まとめ
かくして、あの帝国劇場(帝劇ビル)の配管更生を成し遂げ、高機能を証明して見せたNMRパイプテクター®。
その実績は国内にとどまらず、なんと英国バッキンガム宮殿をはじめ、大英博物館、スコットランド王立銀行など、歴史ある世界的な施設でも数々の導入実績を残しています。
ですから、配管の劣化問題に困っているものの、様々な理由であきらめかけているビルオーナーの方々には、ぜひいちど、NMRパイプテクター®をご検討いただきたいと思います。
赤錆は、除去するのではなく、黒錆に還元する。この発想の転換こそが、あなたのビルの寿命を延ばすのです。
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