はじめに
NMRパイプテクター®をロイヤルガーデンホテルに設置した事例をご紹介する連載第2回目です。
前回はロイヤルガーデンホテルについてお話しさせて頂きました。
ロイヤルガーデンホテルはイギリスを代表する世界有数の5つ星ホテルです。
気になる方はぜひ連載第1回をお読みください!
『NMRパイプテクター®の設置事例を紹介・あのロイヤルガーデンホテルでも-連載第1回-』
それでは早速、ロイヤルガーデンホテルが抱えていた配管トラブルとNMRパイプテクター®についてご紹介いたします。
NMRパイプテクター®導入前の状況
ロイヤルガーデンホテルがNMRパイプテクター®を導入するに至った理由は何だったのでしょうか。
導入前の建物の状況を知ると、それが見えてきます。
ロイヤルガーデンホテルは1965年に建設されました。
導入した2007年の段階で、築42年経過しており、給湯配管の劣化が進んでいました。
鉄管を使用していたため内部の腐食が進み、毎朝蛇口をひねると比較的濃いめの赤水が発生するようになっていたのです。
また配管の接合部には亜鉛メッキ鋼管と銅の異種金属を使っていました。
この部分の腐食も進み、常時漏水が発生していました。このため、業務に支障をきたすような状況になっていたのです。
コストの大幅なカット
修繕にはさまざまな方法が考えられますが、もし配管を更新(取り替え)するとなると休業補償まで含めて650~700万ポンドかかるという試算が出ていました。
ちなみに当時のレートに基づくと、約15億円の出費です。
一方NMRパイプテクター®を導入した場合、15万ポンドで済むことがわかりました。
日本円に換算すると3,000万円ほどです。
配管更新と比較して、実に1/50にまでコスト圧縮でき、なおかつNMRパイプテクター®への投資には十分価値があると判断したため、導入を決定しました。
NMRパイプテクター®の魅力
NMRパイプテクター®の特徴は、赤錆を黒錆に変えられるところにあります。
水和電子と呼ばれる水の自由電子を利用して、配管内部の赤錆を黒錆に還元できるのです。
黒錆には鉄の表面に膜を形成する作用があります。
黒錆の膜の存在によって、赤錆の発生を抑制して配管の腐食ペースを止めることが可能なのです。
黒錆でコーティングする技術は、古くから鉄器などに広く用いられています。
日本では南部鉄瓶、海外だと中華鍋に導入された技術として有名です。
奈良時代・平安時代の寺社の釘や丁番に使用されていて、何百年経った現在でも赤錆から守っています。
配管寿命の延命効果も
1蛇口当たり1日200~300リットルの日常的な水の使用量があれば、NMRパイプテクター®の赤錆防止効果は実に40年以上続くといわれています。
ということは、建物を使用している間は配管を交換することなく延命が可能です。
実際に過去の事例では配管寿命を50年以上延命できた事例もあるほどです。
次回は、ロイヤルガーデンホテルロンドンに導入されたNMRパイプテクター®の活躍ぶりをご紹介いたします!
引き続きお楽しみください。