五つ星ホテル マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンへの導入事例 NMRパイプテクター®-NMRPT-

イメージ画像:”https://www.mandarinoriental.com/london/hyde-park/luxury-hotel”

はじめに

前回はロンドン屈指の五つ星高級であるマンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンについてご紹介させて頂きました。
今回は、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンが抱えていた赤錆問題をNMRパイプテクター®がスマートに解決したお話をしていきたいと思います。

 

給湯配管の赤錆問題

マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンでは、給湯配管に亜鉛めっき鋼管(SGP) を使用していました。
亜鉛めっき鋼管は耐用年数が10~20年程度ととても短いのですが、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンの給湯配管内でも赤錆が発生しており、水の衛生状態はよくありませんでした。

腐食は鉄管と銅管の異種金属接合部を中心に進行していました。
異種金属接合部など異なるイオン化傾向(≒サビやすさ)をもつ金属同士が触れている場所では、イオン化傾向が大きい方の金属(この場合は鉄)の酸化が加速度的に進行してしまうのでより注意が必要です。

また水質について具体的な数値を挙げますと、イギリスの水質法に基づく水中鉄分の基準値が0.2㎎/ℓであるのに対し、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンの給湯配管の水中鉄分値は13.35mg/ℓでした。
基準値を大幅に超える値であり、いかに深刻な状況であったかが分かります。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-設置による防錆効果

2014年7月、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンの給湯配管にNMRパイプテクター®が設置されます。

驚くべきことに、設置後わずか一カ月ほどで、その防錆効果を確認することが出来ました。
設置前、13.35mg/ℓだった水中の鉄分値が、なんと0.004mg/ℓまで減少したのです。
0.004mg/ℓという数値はほとんど計測限界値であり、配管内の新規の赤錆の発生が完全に停止し、既存の赤錆も水に溶けない黒錆へと還元され、配管内が完全に保護されたことを示すのに十分な値です。

 


今回は、NMRパイプテクター®の優れた防錆効果について具体的な数値とともに見ていきました。
最終回では、「赤錆が黒錆に還元され、黒錆の皮膜によって配管が強化されること」についてNMRパイプテクター®の仕組みとともに詳しく説明して行きます。