五つ星ホテル マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンへの導入事例 NMRパイプテクター®-NMRPT-

イメージ画像:”https://www.mandarinoriental.com/london/hyde-park/luxury-hotel”

はじめに

前回は、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンで発生した赤錆問題に対し、NMRパイプテクター®がその優れた防錆性能を発揮して、わずか一カ月ほどで完全に赤錆問題を解決した事例を詳しくご紹介しました。
その際に配管内部で発生していた赤錆の黒錆化について簡単に触れましたが、連載最終回では、その点を詳しく説明していきたいと思います。

 

驚くべき黒錆の性質

赤錆は配管を腐食し、もろくしていくものであり、水にも溶けやすく赤水の原因になります。
一方で赤錆を黒錆に還元する事でそういった問題を一挙に解決する事が可能です。
なぜなら、黒錆は赤錆の1/10程の体積の非常に緻密な結晶だからです。
黒錆の皮膜は鉄素地を保護するために鉄瓶や中華鍋をはじめ、様々な鉄製品で活用されてきた歴史があります。
奈良時代や平安時代に作られた神社やお寺の釘、蝶番などが現在も朽ちる事なく使用され続けているのは、まさに黒錆の皮膜のお陰です。
また、このように安定した強固な物質ですから、黒錆は水に溶け出す事もありません。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-の黒錆化の仕組み

NMRパイプテクター®は、配管内部に発生した赤錆を黒錆に還元する際、水和電子と呼ばれる水の自由電子を利用します。
水和電子は水の凝集(水分子の集合体)の内側にあるため、剥離放電させる必要がありますが、NMRパイプテクター®は特定の電磁波を発し、水分子の水素核に共鳴振動を起こして回転運動させます。
この共鳴振動は核磁気共鳴(NMR)と呼ばれ、この現象で水の凝集体の大きさを小さくし、内部に存在していた水の自由電子(水和電子)を外側に移動させ、その状態の水を運動させ、水和電子の剥離放電を発生させます。
そしてこの水和電子(e)を赤錆に供給することで、赤錆を黒錆へと還元しているのです。
この化学変化を化学式で表わすと「6FeO(OH)(赤錆)+2e(電子)→2Fe3O4(黒錆)+2H2O(水)+2OH(水酸基)」となります。

 

まとめ

NMRパイプテクター®の優れた防錆性能と、それを実現する仕組みについてお分かり頂けましたでしょうか。
日本が世界に誇るこの防錆技術は、米国の製造技術誌「マニュファクチャリング・テクノロジー・インサイト(2020年3月12日)」でも防錆技術世界のトップ10として紹介されています。

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