はじめに
前回はロンドン大学シティ校が抱えていた赤錆問題と、それをわずか2週間で解決してみせたNMRパイプテクター®についてお話ししました。
連載最終回では、NMRパイプテクター®のもつ様々なメリットをご紹介していきたいと思います。
NMRパイプテクター®-NMRPT-の三つのメリット
NMRパイプテクター®のメリットは大きく次の三つが挙げられます。
- 小規模の断水が不必要な設置工事で導入可能。
- 配管メンテナンスのコストを削減する事ができる。
- 環境負荷が小さい。
それぞれ詳しく説明します。
設置工事が小規模
NMRパイプテクター®の設置工事は断水が不必要で非常に小規模です。
基本的には配管一系統につき、ひとつ装置を設置すれば十分で、その防錆効果は一般的な給水管であれば150メートルほど持続します。
配管の外側に設置するので断水の必要もなく、施設運営を持続したまま工事可能です。
ロンドン大学シティ校でのNMRパイプテクター®-NMRPT-による防錆効果検証
ロンドン大学シティ校の空調温水配管は、築後47年が経過しており、NMRパイプテクター®設置前の温水中の鉄分は、赤錆により3.40mg/ℓと大変高い値を示していました。
その温水中の鉄分は、NMRパイプテクター®を設置して2週間後には、0.084mg/ℓとNMRパイプテクター®の防錆効果によって、配管内の赤錆は黒錆に変化し、その硬い皮膜で強化されつつあることが実証されました。
これにより、NMRパイプテクター®を使い続ける事で、将来にわたって配管を取り替える必要がなくなる事も証明されました。
日本で一般的に導入件数が多い、マンションの給水管の防錆の為に使用された場合、NMRパイプテクター®は雑菌の増殖を抑制し、それによるぬめりや腐敗物、水垢などの汚れの発生を防ぐことができるため、通常であれば3~4年毎に繰り返される配管洗浄を減らす事も可能です。
NMRパイプテクター®の装置そのものも基本的にメンテナンスは不要ですので、配管メンテナンスのコストは最小と言えるでしょう。
環境負荷が小さい
このようにNMRパイプテクター®の導入によって、配管更新が不要になり、また配管洗浄といった作業を削減できるのはコスト面ばかりではなく、環境保護の観点からも非常に重要なポイントです。
こういった作業では必ず廃棄物処理を伴うため、環境負荷が非常に大きく、それを避けられることは大きなメリットです。
加えて、NMRパイプテクター®は防錆剤をはじめとした一切の薬品を必要としません。
NMRパイプテクター®で採用されているNMR(核磁気共鳴)工法はまさにエコな工法だといえるでしょう。
まとめ
ロンドン大学シティ校でのNMRパイプテクター®導入事例を通して、NMRパイプテクター®の優れた防錆性能をお分かりいただけたかと思います。
NMRパイプテクター®は圧倒的な防錆効果・コストパフォーマンス・工事の簡易性が支持され、導入例数は国内外で4,200棟以上にものぼります。(2020年3月現在)
NMRパイプテクター®の導入を検討されたいという方は、ぜひ日本システム企画株式会社までお問い合わせください。