NMRパイプテクターの赤錆防止効果の検証方法と検証結果について

マンション管理新聞2003年3月25日にて「NMRパイプテクター」が掲載
マンション管理新聞2003年3月25日

はじめに

はじめてNMRパイプテクター®が建物の給水配管内の赤錆防止を目的に導入された平成5年にから27年が経過しました。 その間に累計4,200棟以上の建物内の給水配管や空調冷温水配管などに、配管内の赤錆を防止するためにNMRパイプテクター®が設置されました。 そして、そのほとんどの建物で赤錆防止効果の検証がされてきました。

NMRパイプテクター®がお客様に導入されはじめた当初は、建物内の給水配管の材料には亜鉛メッキ鋼管が使用されていました。 亜鉛は少しずつ経年劣化していき、建物の築後5年以内には消失し、その後10年程経過すると配管内全面に赤錆が発生します。 赤錆は水に溶けだす性質のため、夜間に滞留している水に赤錆が溶け出すことで水の色が濃い赤茶色になり、 朝方には蛇口からはしばらくの間赤茶色の水が出てきました。

この赤茶色になった水の色を、通常の透明な水に変えることで、NMRパイプテクター®の配管内の赤錆劣化防止の効果を検証してきました。世界で唯一、NMRパイプテクター®は鉄が酸化してできる赤錆を完全に防止し、既に配管内にできてしまった赤錆を水に溶けない黒錆に変えることができます。

工業試験場での検証実験

NMRパイプテクター®の赤錆防止効果について、最初に公的機関で検証実験したのは「旧北海道立工業試験所(現、北海道立総合研究機構)」でした。 平成13年当時の試験所副所長の許可により、研究棟系統高架水槽2次側(出口側)の給水配管にNMRパイプテクター®(PT-100DS)を1台設置することとなりました。


まず、NMRパイプテクター®の設置前に、工業試験所職員の方により1階の男子トイレ手洗い蛇口から朝一番の水を500ml採水されました。 その後、同じ条件でNMRパイプテクター®の設置1ヶ月後、2ヶ月後、4ヶ月後と期間をあけて計4回の採水を行い、 水中に含まれる鉄イオン値(水に溶けた赤錆の量)を測定してパイプテクター®の検証実験が行われました。 (検証試験期間:平成13年7月~11月)

NMRパイプテクタ-®設置前の採水時は3回採水した平均値を記録し、設置1ヶ月後は4回採水した平均値、2ヶ月後と4ヶ月後は各1回の採水した値を記録しました。 

NMRパイプテクター®設置前の水中の鉄イオン値は0.786㎎/ℓと飲料水基準値の0.3㎎/ℓを大幅に上回り、赤錆の進行がかなり進んでいました。 しかし、NMRパイプテクター®設置1ヶ月後には0.553㎎/ℓ、2ヶ月後は0.423㎎/ℓと減少を続け、 4ヶ月後には水道法水質基準値の0.3㎎/ℓを下回る0.262㎎/ℓとなり、朝一番の水でも飲料に適した水に改善しました。


このことからNMRパイプテクター®が新たなる赤錆の発生を完全に防止し、配管内に既にできていた赤錆の表面を水に溶けない黒錆に変えた結果が得られました。 なお、この北海道立工業試験場での検証実験は北海道大学名誉教授 勇田敏男先生が監修して実施され、その内容が専門情報紙「マンション管理新聞」の取材記事として掲載されました。

実際のNMRパイプテクター設置箇所