東京理科大学の複数のキャンパスに導入!「NMRパイプテクター®-NMRPT-」

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はじめに

前回は配水管に良く使われている3つの配管(亜鉛めっき鋼管・塩化ビニルライニング鋼管・ステンレス鋼管)の特徴について簡単にご紹介させて頂きました。
連載第2回では、東京理科大学でNMRパイプテクター®が導入され、赤錆にまつわるトラブルを見事解決したその事例を詳しくお話ししていきます。

 

東京理科大(神楽坂キャンパス)

東京理科大の神楽坂キャンパスは、NMRパイプテクター®導入当時築26年でした。
給水管には塩化ビニルライニング鋼管が採用されており、給水管継手部分で深刻な赤錆閉塞が発生していました。
NMRパイプテクター®設置前にトイレ給水配管で閉塞率の検査を行ったところ、その閉塞率は35%でした。

NMRパイプテクター®を導入し、その10ヶ月後おなじ場所で再検査が行われました。
検査の結果、赤錆閉塞率は31%にまで減少していることが分かりました。
赤錆の発生、堆積が停止したどころか、既存の赤錆がより体積の小さい黒錆に変化したことで赤錆閉塞が改善したのです。今後はさらに黒錆化が進み、閉塞率も低下することでしょう。
耐用年数に近づくと配管内部では指数関数的に赤錆が増えていきますから、この結果は本当に驚くべきものです。

 

東京理科大学(野田キャンパス)


東京理科大学の野田キャンパスの建物は、その当時築10年程度でしたが、亜鉛メッキ鋼管を使用している空調管内で赤錆が発生し、劣化がかなり進んでいました。
日本冷凍空調工業会の定める水質基準値は鉄分1.0mg/ℓなのに対し、空調管内の循環水は鉄分6.0mg/ℓというとても高い数値を示しており、色も透明ではなく赤褐色に濁っていました。

 

赤錆腐食の進行した空調管でしたが、NMRパイプテクター®を設置したところ、たった2週間で0.5mg/ℓまで循環水の鉄分値は減少し、水質基準値をクリア、そして設置4週間後には鉄分0.3mg/ℓとさらに減少し、赤錆問題は見事解決しました。水の色ももちろん透明になっています。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-採用によるさらなるコスト削減

東京理科大ではもともと10~15年後に建て替えを予定していた校舎や施設の配管の延命を目的にNMRパイプテクター®が導入されました。
延命せず配管を更新する事も検討されましたが、NMRパイプテクター®を採用することによって大幅にコストを圧縮する事ができました。

ところで実現できたコスト削減はそれだけではありません。
当初、建て替え後の建物にはステンレス鋼管の使用が検討されていました。
しかし、NMRパイプテクター®の高い赤錆防止性能が実証された事から、NMRパイプテクター®を設置すればワンランク下の配管でも問題ないだろうと判断され、「塩化ビニルライニング鋼管+NMRパイプテクター®」という構成で配管周りの設計は見直されました。
はじめにお話しした通り、ステンレス鋼管は大変高価ですからその使用を避けられたことはコスト面で非常に大きな貢献です。

加えて、旧校舎で使用されているNMRパイプテクター®を移設すればよいので、NMRパイプテクター®を追加購入する必要もなく、最低限のコストで強固な配管の防錆を実現することができました。

 


以上、東京理科大学でのNMRパイプテクター®の活躍ぶりをご紹介させて頂きました。
次回はそんなNMRパイプテクター®の仕組みにせまっていきます。