ひどい赤水も短期で解消!レジェンドホテルサイゴンの事例

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はじめに

NMRパイプテクター®導入によって短期間のうちにひどい赤水を解消したレジェンドホテルサイゴンの事例についてご紹介する連載第2回目です。
前回は深刻な赤水が発生したレジェンドホテルサイゴンと、そのホテルを開業したコンフェクショナリーコトブキについてご紹介しました。

今回は赤水に悩まされていた当時の様子や背景、NMRパイプテクター®導入の経緯をご紹介します。

 

数時間水を流しても止まらない…レジェンドホテルサイゴンの赤水

2007年のある日、日本の有名芸能人がボランティア活動のためにベトナムを訪問し、その拠点としてレジェンドホテルサイゴン(現ロッテホテルサイゴン)に3日間宿泊しました。
その際、バスタブに湯を溜めたところ赤茶に濁っており、何時間もシャワーを流し続けても赤水が止まらないという事態が起きてしまいました。
結果として、宿泊した3日間はシャワーすら浴びることができませんでした。

当時、レジェンドホテルサイゴンは開業からわずか6年しかたっておらず、報告を受けた創業者の細谷氏は激怒したといいます。
特別な思い入れのあった事業の、しかも最初に手掛けたホテルでの出来事でしたので、相当なショックを受けたことでしょう。
建築を請け負った大成建設株式会社に対して給水配管と給湯配管の全面更新、そして休業補償を要求しました。

 

ベトナムならではの水質事情

このような事態が起きてしまった背景には、ベトナムならではの水事情があります。
ベトナムの水は硫酸成分を多く含むため、亜鉛メッキ鋼管(SGP)に反応して赤サビが非常に発生しやすい状況だったのです。

 

配管の更新は断念!赤水解消に立ちふさがる問題

細谷氏の要請通りに配管の更新工事を行った場合、新たな配管や工事にかかる費用は高額で、工事の際には断水も必須です。
当然ながらホテルの通常営業は無理なため、更新期間中は営業も中止しなければなりません。
高額な費用と営業中止に伴う損失の大きさに、当時の大成建設株式会社・国際部責任者の方は大変頭を抱えました。
そして配管更新以外の解決策を検討するなかで日本システム企画株式会社のNMRパイプテクター®が浮上します。
大成建設株式会社からの選定・依頼を請け、2008年にNMRパイプテクター®をレジェンドホテルサイゴンに設置することになりました。


高額な費用や断水による営業中止などの問題から配管の更新を断念した大成建設株式会社は、なぜNMRパイプテクター®を選定するに至ったのでしょうか。
次回、詳しくお話し致します。
引き続きお楽しみください。