導入背景
東京都中央区にある「箱崎ダイヤマンション」はNMRパイプテクターを導入した当時築19年のマンションでした。
高額な配管更新や、配管内を傷つける懸念のある更生工事などに不安があり、導入費用が10分の1以下で、より安心・安全に導入が可能なNMRパイプテクターを採用しました。
導入の基本的な流れ
NMRパイプテクターを導入する前に、設置予定配管内の赤錆劣化状況をお調べします。
マンション給水配管へNMRパイプテクターを導入する場合、主に内視鏡を使用して配管内の画像を撮影します。撮影した配管内の赤錆が配管全体の何パーセントを占めているか、赤錆閉塞率を算出します。
この赤錆閉塞率をNMRパイプテクターの設置前と設置後で比較することで、NMRパイプテクターの効果を検証していきます。
内視鏡調査
「車返西住宅(3街区)」での設置前の調査では、水の使用量の多い1部屋のトイレ給水管の第一継手部で赤錆閉塞を測定しました。
給水管継手部分の異種金属接合部の赤錆閉塞はかなり進んでいて、NMRパイプテクター設置前の赤錆閉塞率は80.3%と深刻な状況でした。
NMRパイプテクターの設置から12ヵ月後、赤錆閉塞率は62.2%にまで大幅に縮小改善し、その後NMRパイプテクターの設置から43ヶ月後には、赤錆閉塞率は56.8%へとさらに改善しました。
設置から約4年弱以降もNMRパイプテクターの効果は継続し、配管内は更生し続けていることがわかります。
検証箇所 | 設置前 | 12ヶ月後 | 43ヶ月後 |
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A号室 | 80.3% | 62.2% | 56.8% |
まとめ
NMRパイプテクターの設置前と設置後を比較すると、時間が経過するほど配管内の赤錆閉塞が減少、つまり配管状態が改善されていることがわかります。今後もさらなる改善が期待されています。
建物名 | 箱崎ダイヤマンション |
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所在地 | 東京都中央区 |
建物概要 | 築19年、8階建、27戸、マンション(竣工 1981年) |
給水方式 | 高架水槽方式 |
設置工事 | 2001年7月31日 |
設置配管/設置数 | 揚水ポンプ二次側揚水配管(VLP管 50mm)/PT-50DS×1セット 高架水槽二次側給水配管(VLP管 80mm)/PT-75DS×1セット |