BBCでの導入事例 NMRパイプテクター®-NMRPT-

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はじめに

国内外で多数の導入実績を誇る配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター®-NMRPT-」について、今回はBBC(英国放送協会)で採用された事例をご紹介いたします。

BBCは「ドクター・フー」「空飛ぶモンティ・パイソン」といった番組の制作や、国際情勢を知る上で重要な「BBCニュース」など日本でも馴染み深い放送局かと思います。
最近では「BBCニュース」を英語の勉強替わりに視聴するひとも増えているようですね。

連載第1回では、BBCの建物で発生していた配管の赤錆問題をNMRパイプテクター®が短期間で解消したことについて詳しくお話ししていきます。

 

BBCについて

NMRパイプテクター®導入の話の前に、今一度BBCについてご説明します。
BBC(英国放送協会・British Broadcasting Corporation)は、イギリスのラジオやテレビを運営する公共の放送局です。
NHKとよく似た役割の放送局で、視聴者から集める受信料(NHKは「放送受信料」、BBCは「受信許可料」)が主な原資となっており、それによってジャーナリズムの独立性を担保しています。

 

BBCの抱える財源確保の問題

BBCは公共放送ですが、日本のNHK同様に受信料未払いの問題や、イギリスの二大政党のひとつである保守党からサービス縮小を求める動きなどがあり、必ずしも安定した財源が保障されている訳ではありません。
実際、2010年から2017年の間は受信料の値上げも凍結され、人員削減や扱うコンテンツの見直しなど全体の予算縮小を余儀なくされました。

 

メインブロックビルとステージ5ビルの歴史

BBCの歴史は長く、1922年に「イギリス放送会社」という名でラジオ局としてスタートし、1936年にはテレビ局を開局、世界で初めてテレビ放送を開始しました。

そのためBBCの建物の多くは非常に古く、メインブロックビルは1953年に竣工し、NMRパイプテクター®が導入された2006年当時、築後53年を経過していました。
メインブロックの冷却水配管では、亜鉛メッキ鋼管(SGP)を使用していましたが、亜鉛メッキ鋼管の耐用年数は通常10~20年ですから、とうに寿命を過ぎていた事が分かります。
実際のところ、メインブロックの冷却水配管は赤錆による腐食が進行し、非常に深刻な状態でした。
ステージ5ビルも同様の状態で、NMRパイプテクター®は赤錆劣化による漏水防止と配管の延命を目的としてBBCのこれら2つのビルに設置されました。

 

NMRパイプテクター®-NMRPT-設置の防錆効果

NMRパイプテクター®設置による赤錆防止効果は、わずか1カ月ほどで見られました。
設置前、メインブロックビルの冷却水配管の循環水の鉄分値は5.53mg/ℓと非常に高い値を示しておりましたが、設置32日後の水質検査では、その1/100以下の値である0.05mg/ℓと大幅な減少が見られました。

ステージ5ビルでも、設置前3.80mg/ℓと非常に高かった鉄分値が、設置後はその約1/63の値である0.06mg/ℓの値まで減少し、冷却水配管内の循環水の水質は飛躍的に改善しました。

 


このように、築年数の古いBBCの建物でもNMRパイプテクター®はその高い赤錆防錆性能を遺憾なく発揮する事ができました。
そうなると気になってくるのが、防錆を実現しているその仕組みですよね。
次回は、NMRパイプテクター®の仕組みに迫っていきます。