ひどい赤水も短期で解消!レジェンドホテルサイゴンの事例

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はじめに

赤水は配管内の赤サビにより蛇口から出る水が赤茶に濁る現象ですが、ある程度水を流し続ければ気にならない程度の色に戻る事もあります。

しかし赤サビによる腐食が著しい場合、いくら流し続けても赤水が止まらず、透明できれいな水に慣れ親しんだ私たちは、飲用はもちろんのことバス・トイレなどでも利用をためらってしまう事でしょう。

ベトナムのホテル、レジェンドホテルサイゴン(現ロッテホテルサイゴン)ではひどい赤水が発生し、長時間水を流すも一向に緩和される気配もなく、宿泊客はシャワーすら浴びられないという状況が起きてしまいました。

今回はレジェンドホテルサイゴンのケースを取り上げ、日本システム企画株式会社のNMRパイプテクター®がひどい赤水を短期間で解消した実績や導入までの経緯をご紹介します!

 

「お菓子のコトブキ」として飛躍したコンフェクショナリーコトブキ

赤水の問題に直面したレジェンドホテルサイゴンは、日本の企業であるコンフェクショナリーコトブキが大成建設株式会社に依頼して建築し2001年に開業しました。
コンフェクショナリーコトブキの名はご存知ない方もいらっしゃるでしょうが、「お菓子のコトブキ」なら中高年の方には懐かしく響くではないでしょうか。
神戸市に本社を置く洋菓子メーカーで、鮮やかなピンクと白のツートンカラーの店構えは全国各地でみられました。

コンフェクショナリーコトブキは、1947年にお汁粉屋「寿本舗」として開業しました。
創業者の細谷清氏は、戦後の物資が不足し甘味が少ないなかでお汁粉や酒まんじゅう、大福などを販売して成功し、徐々に事業の規模を大きくしてゆきます。
1968年にフランチャイズ制度を導入すると1971年には社名を「お菓子のコトブキ」に変更(コンフェクショナリーコトブキへの変更は1982年)、「お菓子のコトブキ」の名は全国へと拡大し、レストラン事業なども展開しました。

 

ホテル経営に乗り出した背景

残念ながら現在は直営事業を休業していますが、神戸の洋菓子メーカーが何故ホテル経営に乗り出したのでしょうか。
そのきっかけは、細谷清氏の早世したご長男の遺言だといいます。
細谷氏がホテル事業に乗り出したのは、87歳の時でした。
戦後の混乱期から堅実な経営で神戸でもトップクラスの菓子メーカーへと成長させた細谷氏にとって、ホテル事業はその集大成であると同時にご長男への想いが詰まった特別なものであったに違いありません。

 

レジェンドホテルサイゴンを創業

「お菓子のコトブキ」で知られるコンフェクショナリーコトブキが最初に着手したホテルはベトナムのレジェンドホテルサイゴン(現ロッテホテルサイゴン)です。
ホーチミン市のサイゴン川に面し、17階建てで客室数283、6つのレストランに円形の大きな屋外プールなど、ベトナムでも最大かつ最高級クラスの宿泊施設として2001年10月にオープンしました。

2013年に韓国ロッテグループが買収しますが、人気観光スポットのサイゴン・オペラハウスやグエンフン通りが近くにあり、スパをはじめとした充実の館内施設、行き届いた掃除、日本語対応スタッフの常駐など、現在も人気や評価の高さはベトナムトップクラスを誇っています。

そんなレジェンドホテルサイゴンで赤水問題が発覚したのは、ホテルオープンから間もない2007年のことでした。


ここまで、レジェンドホテルサイゴンと、そのホテルを開業したコンフェクショナリーコトブキについてご紹介させていただきました。

次回は、赤水問題に悩まされていた当時の様子や背景、NMRパイプテクター®導入に至った経緯をご紹介いたします!