
導入背景
東京都渋谷区にある大型マンション「広尾ガーデンヒルズ G・H・I・J・K棟」はNMRパイプテクター導入当時に築12年、塩化ビニルライニング鋼管(VLP)の給水管継手部分を使用していました。
当時、赤錆閉塞対策として予定されていたステンレス鋼管への更新工事は、1棟当り約1億円以上も費用がかかる見込みでした。
しかし、更新工事ではなくNMRパイプテクター®を導入することで、予定していた費用の20分の1以下の費用で赤錆問題を解決することができました。
導入の基本的な流れ
NMRパイプテクターを導入する前に、設置予定配管内の赤錆劣化状況をお調べします。
マンション給水配管へNMRパイプテクターを導入する場合、主に内視鏡を使用して配管内の画像を撮影します。撮影した配管内の赤錆が配管全体の何パーセントを占めているか、赤錆閉塞率を算出します。
この赤錆閉塞率をNMRパイプテクターの設置前と設置後で比較することで、NMRパイプテクターの効果を検証していきます。
内視鏡調査
「広尾ガーデンヒルズ G・H・I・J・K棟」では、2部屋の台所給水管第一継手部で検証を行いました。
NMRパイプテクターの設置前の赤錆閉塞率はA号室が77.5%、B号室が37.3%でした。A号室ではかなり配管内の赤錆劣化が進行している状態でした。
しかし、NMRパイプテクターの設置から12ヵ月後には、A号室が60.0%、B号室が31.0%と赤錆閉塞率は大幅に縮小改善しました。
さらに、NMRパイプテクターを設置してから約2年後となる27ヶ月後にはA号室が58.5%、B号室が23.3%とさらに改善し続けています。
検証箇所 | 設置前 | 12ヶ月後 | 27ヶ月後 |
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A号室 | ![]() 77.5% | ![]() 60.0% | ![]() 58.5% |
B号室 | ![]() 37.3% | ![]() 31.0% | ![]() 23.3% |
まとめ
建物名 | 広尾ガーデンヒルズ G・H・I・J・K棟 |
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所在地 | 東京都渋谷区広尾 |
建物概要 | 築12年、RC造15階建マンション |
給水方式 | 加圧ポンプ方式 |
設置工事 | 1997年8月27日 |
設置配管/設置数 | 量水器二次側導入配管(VLP管 100mm)/PT-100DS×2セット 加圧ポンプ二次側給水配管(VLP管 65mm)/PT-75DS×5セット |